どんどこすすむの日記

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言語化しなくてもいい

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2021.11.6 青梅
先週末、義母に誘われて、青梅まで美術館とスケッチに行った。 画材を持ってスケッチに出かけるなんて学生の時以来だったので、普段は開けない収納から水彩絵具を出して用意している時、予想外にも胸の高鳴りを感じてしまった。 義父母、姪、娘と私の珍しい組み合わせであった。 義兄に最寄り駅まで車で送ってもらい、青梅線青梅駅まで行った。 青梅駅に着くと10分ぐらい歩き、青梅市立美術館で絵画を鑑賞した。

青梅信用金庫が保存している絵画の展示だった。 作家群の年表グラフが展示されていて、ほとんどの作者は既に没していた。 川端龍子の菊三茎が良かった。 平山郁夫も良いと思った。 鑑賞者の中に「素晴らしいなぁ。いやこれは本当に素晴らしい」としきりに感嘆の声をあげているお婆さんがいて、歳をとると感動の度合いって増すのかなと思った。 自分はそこまで深い感動を得られなかったので、そのお婆さんが余計印象に残った。 また、義母が見知らぬ隣の鑑賞者の人に「これなんていう名前の花なんでしょうかね?」と話しかけていて、義母最強だなと思った。

美術館から少し降りたところに川辺があり、そこでビニールシートを敷き持参したお弁当を食べた。 義母が作ったピーマンとウインナーの炒めものがおいしかった。 義父がワインが持ってきていて、勧められて私も少し飲んだ。 風もほとんどなく、穏やかな秋晴れの日差しが心地よかった。 川辺でソロキャンプをしている男性が少なくとも3組いた。

食後、川辺でスケッチをした。どうしても自然物だけを描く気持ちになれず、木々の後背にマンションがそびえ立つ風景を描いた。 スケッチやデッサンは、難しいことを考えなくてよくて、眼前の対象を見て、それを鉛筆と絵筆でそのまま描くという単純な作業である。 成果物は見たそのままなので、いちいち説明する言葉も要らないのもいい。言語化しなくてもいい、それだけで気持ちが軽くなる。 紙と鉛筆から伝わる感触も心を落ち着かせてくれる。

家に帰った後、近所にデッサンができる絵画教室はないかしらとネットで探したら、良さそうな教室があった。 妻に「デッサンしたいから絵画教室通っていい?」と聞いたら「うーん」という返事が返ってきた。 とりあえず、申し込みはしなかった。