どんどこすすむの日記

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2020年に読んだ本

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毎年、読んだ本と漫画の簡単な感想をまとめている。 振り返ると今年は漫画が多かった。

アオアシ1巻

会社に置いてあったので、手にとって読んでみた。Jクラブチームのユース(下部組織)を舞台にしたサッカー漫画。設定がユースというのが現代版サッカー漫画という気がした。1巻しか読んでいない。

社会人大学人見知り学部卒業見込

オードリー若林のエッセイ。タイトルからして惹かれるものがあった。中2病的なこだわり、自意識過剰、飲み会が苦手とか器の小ささ具合がとても共感できた。「テレビを見てない」とか「人付き合いが下手」とかいった「ちょっと普通の人と違う俺、どうですか?」みたいな中2病的主張のイタさを気にしてるところとか、身に覚えがあり過ぎる。。しかし、SNSが社会インフラのようになっている現代において、セルフィーもすっかり市民権を得て、ナルシストな投稿もありふれ一般化された感があり、もはや笑いのネタにすらならない時代になってる気がしてる。

憂鬱でなければ仕事じゃない

会社の人に勧められて読んだ。タイトルが真実過ぎる。楽しい仕事だけだったら苦労はしない。仕事が楽しいと言っている人間の言葉より、辛い苦しいと言っている人間の言葉の方が僕には響くようだ。著者の見城氏曰く「客に天気の話題を振ってくるホテルマンはプロ失格。プロならそんなつまらない話はするな」と主張していて、この本を読んでしばらくの間は、会社の同僚と会うたびに天気の話をしてた。

我らコンタクティ

正月に実家帰ったらこの漫画が置いてあったので、これ東京に持って帰っていいか?と父親に尋ねたら「これはあかん」と断られたので、自分でKindle版を買って読んだ。おもしろかった。絵が好き。登場人物が魅力的。コマ割りの構図も大胆で爽快だ。

リーダブルコード

会社の勉強会で読んだ。
👇 詳細はQiitaに書いた。

リーダブルコード覚え書き - Qiita

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

及川さんが紹介していた本。現実の仕事でもマネジメントの仕事が多くなってきたので読んだ。テックリードからCTOまで、各レベルのマネジメント役職ごとに職務内容をちゃんと言語化していて参考になった。これを読んでから自分のマネジメント職務内容を改めてまとめてメモった。後日、新しくジョインしてきたマネージャーに、そのメモを見せて説明できて役にたった。

ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド

DDD詳しい人が自己出版した本。会社の勉強会で読んだ。世に出回ってるDDD本よりかページ数が少なく、DDDの考え方の概要をわかりやすく書いてあった。あと、実践的な現場のシステムへの応用方法も現場の声として説得力を感じた。

のび太と雲の王国

コナンやクレヨンしんちゃんなどの映画では映画版と原作は別もん感があるが、ドラえもんの映画版は原作者がちゃんとストーリィ考えて漫画も書いているところが本当にすごいなと思う。無人島に大雨がふる物語の導入部は読んでてドキドキした。今、あらためて単行本の表紙絵のドラえもんのび太ジャイアンを眺めていて、なんか最高だなと思った。

イグアナの娘

女性がイグアナになってしまう(見えてしまう)話。母親と娘の間の確執を描く切実なテーマでありながら、どこかユーモラスであり、短編ながらしんみりと心に残る読後感があった。昔、菅野美穂がドラマでやってたのを instagram のコメントで教えられて思い出したりする。

手塚治虫のマンガの描き方

漫画の神様手塚治虫が解説したマンガの描き方本。これを読んで参考にして4コマ漫画を描いた。もちろん、神様の描き方を参考にしたからといっておもしろい漫画が描けるわけではない。

描かないマンガ家

これはおもしろかった。漫画養成スクールに通う、漫画を全く描かない主人公と、努力して徐々にプロの漫画家として頭角を表していくクラスメートのコメディ漫画。一概に漫画を描こうとしない主人公をバカにできないと思った。漫画描くのってめちゃくちゃ大変てことを最近わかってきた。あと、クラスメートとして登場する女の子がどれも可愛い。会社の提案資料漫画で女の子を描いた時に参考にした。

続・僕の姉ちゃん

姉ちゃんが弟に向ける恋愛についての何気ないコメントが胸に突き刺さる。ちなみに、同じ著者の「どうしても嫌いな人」を読んだ妻は「わかりすぎて読んでて辛い」とこぼしていた。

池袋レインボー劇場

上記「描かないマンガ家」と同じ作者。今も残る池袋のストリップ劇場を舞台に、上京した女の子がストリッパーに憧れて目指していく物語。「描かないマンガ家」より作画技術が洗練され、題材も作者が本当に書きたいものを書いている感じがした。が、なんでしょう。おもしろさでいうと、そこまで引き込まれなかった。

森中山教習所

きな臭いヤクザの息がかかった自動車教習所でヤクザになった学生時代の友達との出会いから始まる物語。作品全体から溢れる松本大洋の漫画のような空気感と、北野武監督の青春映画の名作キッズ・リターンを足して2で割ったような作品。漫画をむさぼり読んでた中高校生の頃に戻ったような、懐かしい感じが蘇ってきた。

映像研には手を出すな!

アニメ放映を観た後に原作のほうの漫画を読む。作者の不思議な世界観全快で、他者が作ったマインクラフトの世界に入りこむような感覚に陥る。漫画の表現方法もいかにもデジタルで作画したと思われる新しさと、昔ながらの漫画表現が混ざり合った感じもよいと思ったが、世間でのこの作品への評価と比較すると、正直僕はそこまでハマれなかった。作者のYouTubeチャンネルは、デジタル漫画制作にとても参考になる。

大金星

黒田硫黄の漫画短編集。不思議な世界観の漫画でいうと黒田硫黄で、高校生ぐらいから好きだと思う。世界観は印象に残るのだが、話の内容は頭に残らないような漫画だ。この人が描く女性が好き。

React Native

React Nativeの導入から、各コンポーネントの詳細な説明などの入門的な情報から、Fire Base、単体テスト、E2Eテストに至る実践的な開発方法までも紹介もされている。著者の1人の方とは勉強会の繋がりで実際にお会いしたこともあるが、こういった有益な知見をたくさんの開発者に提供してくれる人に対して、開発者の端くれである自分としても尊敬しかない。

牛乳配達DIARY

記憶がおぼろげだが、この漫画を知ったきっかけはTwitterのTLで見かけ、思わずポチってた。一言で言うと、現代版つげ義春。悲壮感はあまりない。登場人物がおもしろい。

コミック星新一

星新一ショートショートの漫画化。ショートショートぐらいの長さが漫画の短編にちょうど良いのかも。西村ツチカの絵が好きである。

私を離さないで

2020年で読んだ中のベスト1。小説でしか表現できない人間の細かな心理描写、物語に没入する感覚を久しぶりに感じた。こういう小説に出会うために本を読んでいる。

みたむらくん

「描かないマンガ家」の著者の作品。稲中卓球部みたいな感じのコメディで、ページの中に字が多い印象。コナンとかこち亀とか、コマと字と絵がごちゃごちゃしたマンガは苦手である。

ぼくらのフンカ祭

「森中山教習所」の著者の作品。「森中山教習所」と同じく、青春&友情のジャンル。なんか日本映画っぽいマンガだった。

小さなチーム、大きな仕事

Ruby on Rails をつくった DHH が書いたビジネス本。スタートアップのIT企業の心得が書かれている。アイデアには賞味期限があり、アイデアが生まれた直後に実行に移せ。という言葉が一番印象に残っている。

ジブリ絵コンテ

こうして映画の絵コンテが出版されて本になっているということでお察しの通り。つまり、絵コンテだけを読んでも面白い。 当たり前なのかもしれないが、絵コンテで描かれている絵のクオリティ、カット、セリフの一字一句たりとも、最終的な完成映像と全く同じであることがすごい。演出の全てがこの段階で完全にイメージされ表現されている。

風の谷のナウシカ

ナウシカのマンガはパラパラと分散して読んでいて(それでも面白い)通読して読んだことがなかったがあらためて最初から最後まで読んだ。僕の中での三大画力漫画家は、鳥山明大友克洋宮崎駿である。宮崎駿は何もかもすごいのだが、↑の写真の7巻表紙絵。蟲使いの銃を持っている包帯を巻いた手が昔から好きだ。手の描き方一つで画力がわかる。漫画家の手の描写についての解説は、どこかで詳しく書いてみたい。

三体

中国のSF小説。全3巻中2巻まで読了。今もまだ3巻をちびちびと読んでいる途中。作者は中国の技術者で、コンピュータサイエンスはじめ科学技術の内容がいちいち詳しい。1巻目は文化大革命を背景に物語が進み、中国のその時代の空気感を感じた。

鬼滅の刃

鬼滅の刃の原作。アニメと比較して残虐さと善逸のウザさが半減する。漫画ならではのデフォルメされたコミカルな表現で子供でも読みやすくなっている。絵の強弱がうまいなと思ったのとセリフから言葉の強さを感じる。今までの漫画ではみたことがないぐらい主人公の性格が良いのは、作者の作家性が出ている気がした。

ふたつのスピカ

1〜13巻までは物理本で持っていて、最後の残り3巻だけKindleで持っていた。長い間、Kindle本だけ積読状態だったが、年末大掃除の時に最後まで読んだ。物語も絵もすごくわかりやすく丁寧に描かれている。優しい表情をした優しい人間しか出てこない。きっと作者も優しい人なんだと思う。

まとめ

昨年はコロナで電車通勤が減ったので読書の量でいうとそんなに読んでいないと思う。もともと読むのが遅い。月2〜3冊ぐらいのペースといったところか。 ちびちび少しずつ読んでいくのが自分には向いている。今年も興味のあるものをじっくり自分のペースで読んでいきたい。

過去に読んだ本

2019年に読んだ本 - どんどこすすむの日記
2018年に読んだ本 - どんどこすすむの日記
2016年に読んだ本・観たもの - どんどこすすむの日記
2015年に読んだ本・観たもの - どんどこすすむの日記
2014年に読んだ本 - どんどこすすむの日記