ワールドカップを振り返る 〜西野JAPANからの贈り物〜
W杯が終わって数ヶ月が経ち、新たな日本代表監督も決まり、堂安律が代表初ゴールをあげれば、渋谷ではハロウィーンで馬鹿騒ぎをしている。それだって、あと何日も経てば忘れてしまって誰も思い出せなくなってしまうだろう。 人々の記憶から薄れてつつあるロシアW杯について、今さらブログに書いたところで誰が読むのか。そんなことを考えていた矢先、ふと我がブログをのぞいてみると先頭にこんな広告が出ているではないか。
別に広告の内容が悪いというわけでもないし、ましてや歌丸師匠が悪いわけでもないが、ただ、私に重い筆を取らせる事を決断させた理由の1つであることは確かだった。
さて、ご存知の通り、私は西野朗原理主義者である。私のブログの熱心な読者であれば説明不要なので、理由は書かない。
ハリルホジッチが日本サッカー協会から解任され、その後任に西野朗が選ばれた時の私のツイート。
西野JAPAN肯定派の先頭を切っていきたい
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) 2018年5月22日
ハリルホジッチ前監督の不可解な解任による影響により、西野JAPANを全面的に肯定している人は私の周りにはあまりいなかったように思う。
西野JAPANを全面的に肯定してる人いないかな
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) 2018年5月23日
親善試合のスイス戦(内容も結果もひどかった)直後でも、私の西野JAPANへの全面的な信頼は揺るがない。
引き続き西野JAPANを肯定していきたいと思います
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) 2018年5月30日
日本代表メンバーが発表され、「ハリルの時とメンバーが変わらない」「監督交代した意味がない」「期待感ゼロ」と口角泡を飛ばす輩もいたが、私には西野朗の特性がよく出たメンバー選考だなと妙に納得するものがあった。 西野朗は頑なまでに勝利という結果を求める現実主義者であり経験主義者である。無論、代表監督としての経験がない西野朗は、ハリルが残した信頼できるデータを尊重するしかなかったし、さらには、物議を醸したグループリーグ第3戦の時間稼ぎも西野朗が西野朗たる所以ではないだろうか。なんにせよ、グループリーグ突破するための最も確率が高い選択を選び、それを遂行し、見事に結果を出したのだった。
スイス戦は見てませんが、西野JAPANを肯定していきます
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) 2018年6月9日
就任当初は厳しい船出となった西野JAPANではあったが、アンケートをとってみると意外と日本代表のW杯優勝を密かに期待している人もこんなにもいた。
西野JAPAN。W杯優勝はある?
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) 2018年6月12日
結果は、優勝には惜しくも届かなかったが、決勝トーナメントのベスト16で西野JAPANは敗退した。
ワールドカップの怖いところでしょうか。追い詰めましたが、何が足りないんでしょうね。オフェンシブには戦えたので、3点目を取れるチャンスもありましたし。ゲームをコントロールできていました。でも本気のベルギーがそこにありました(足りないところは)すべてだと思うが、わずかだと思う。
ここで、アキラ節炸裂。歴史に残る名言。サッカーに文学賞があれば、私は彼にあげて欲しいと思う。
しかし今回のW杯はおもしろかった。間違いなく私史上今までで1番楽しめたW杯であった。W杯が始まる前までは、ここまで存分に楽しめるとは想像もしてなかった。 あらためて西野朗にありがとうと言いたい。
では、ここからは写真でひとこと形式でワールカップを振り返る。
2002年以降、ワールドカップのたびに購入している大会選手名鑑。表紙のスター選手(エムベパを除く)がほとんど活躍できなかったのは時代の変遷を暗示してるような気もする。
ワールドカップ開幕戦。試合前はあまりに地味なカードなので期待感ゼロだったが、ロシア大勝そしてアジアの雄サウジが惨敗。ロシアの今大会の大躍進はこの一戦から始まった。
注目のエジプトのサラは出場せずにがっかり。ウルグアイがセットプレーからゴール。ウルグアイの堅守がひかる。ゴディンはウルグアイの闘莉王。
クリロナのハットトリック!!さすが千両役者。スペインもらしいコンビネーションを魅せてくれた。
全体として凡戦だったが、ポグバの能力の高さが光ったのと、あと、グリーズマンは点に絡んでくる(PKではあるが)
小国アイスランド。強豪国と互角に戦えることを証明。そして、ヴァイキングクラップはこの大会で一躍市民権を得た。
前回の優勝国相手にメキシコのハイパーカウンター炸裂しまくり!!まさかまさかのドイツの初戦敗戦、今大会は何かとんでもないことが起きそうな予感がした。
キムミヌがVARでPK献上。VARも今大会を象徴していた。
新宿のパブリックビューイングで観戦していたが、試合開始直後のレッドカードの時の盛り上がりはすごかった。今大会で1番興奮したシーン。試合終了後、あまりにも興奮していたせいか、知らぬ間に渋谷まで行き、人々と喜びを分かちあったいた。
セネガルの選手の身体能力の高さに驚く、全員ババンギダみたいだった。あと、セネガル応援団は楽しげで良かった。
ポルトガルはいろいろ省略してクリロナという戦術。ぺぺに髪が生えて識別しにくくなっていた。
浦和のナバウトはこの試合で負傷。19歳とは思えない新鋭アルザ二。「モーイの猛威」という言葉を思いつく。
メキシコの超速攻が炸裂。ロサーノ、ベラの推進力すごい。韓国のDF2人ぐらいついてても関係なし。W杯でおなじみのGKオチョアも健在。韓国は戦術ソン・フンミンだけで厳しい印象。
イングランドのセットプレーは全部決まる。パナマの監督は神田川俊郎に似てた。
ケイスケホンダの1ゴール。大一番で結果出す能力は偉大な才能の1つだと思った。
ポルトガルがスーパーゴール。ようやくクリロナ以外で得点。イランが同点に追いつく。
スペインの守備にところどころ危ういところが見受けられた。
豪州のひげの名前はジェディナク。ミリガンは4大会連続でW杯メンバー(ジェフにいた頃のロングスローが懐かしい)コンディションの問題なのか、豪州は全体的に精彩欠いていた。ケーヒルは最後のW杯か。
韓国が最後のところで踏ん張ってドイツに得点許さず。VARは結局今大会の盛り上げた要因ではなかっただろうか。私はVAR大賛成。韓国のキーパーのKPOPアイドル感がすごい。
最後のパス回しはギャンブルだったが、勝負師西野朗に軍配。武藤が宇佐美にパス出さなかったのが敗因だと思っている。
戦術とかシステムを超えた、ただ純粋な個の能力だけのゴールに震える。我々はエムバペ or ムバッペ or ンバっぺというスーパースターを目にする。もはや名前表記の揺れしか欠点が見当たらない恐ろしい19歳。カンテはまじ明神。
ウルグアイはカバーニとスアレスだけで点を獲ってくる。球際が激しい試合だったが、プレーが荒れてるわけではなく、高次元のサッカーを魅せてくれた。カバーニの古代ギリシャ感がハンパない。
無敵艦隊と呼ばれていた勝負弱かった頃のスペインを思い出した。Jリーガーイニエスタは最後のW杯となる。
2点先制して失点するまでの数十分、みんなが夢をみたよね。
攻守に弱点がないフランス。グリーズマンにも大会MVPをあげたい。
アザール、デ・ブライネ、ルカクの3人だけで攻撃できる。GKのクルトワも大活躍。ブラジルの至宝ネイマールはコロコロで痛がる印象しか残せなかったな。
https://www.instagram.com/p/Bk77XwCBKlP/
マグワイアはイングランドの中澤佑二。ヘディングマジ強い。セットプレーだけで勝ち上がるイングランド。しかし、得点シーン以外は塩試合。
ルカクが不発でイイトコ無し。アザールのボールタッチには惚れぼれ。フランスの守備を崩せず。
相変わらずマグワイアは空中戦全部勝つ。マンジュキッチはずっと消えてたけど、やっぱ持ってる。モドリッチの守備の戻りがすごかった。モドリッチだけに(それ言いたいだけちゃうんかと)
イングランドのセットプレー。ベルギーのカウンターという構図。アザールまた抜き選手権すごすぎ。この日のルカクは怖いほうのルカクだった。
クロアチアのサッカーを個でぶん殴ってくるフランスが優勝。モドリッチはなんでもできる選手。大会MVPは妥当で、エムバペのヤングプレーヤー賞は文句なしです。
お疲れ様でした!では、また四年後に会いましょう!!!