Team Geek
ソフトウェアをチームで開発する際に起きる様々な課題について、どうやって向き合っていくのか・対処・解決していくのかというのは常に考えさせられる関心の高いテーマだったので、前から気になってた本を続けて3冊読んでみた。
第1弾「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」の感想である。
Googleで働くGeek(ソフトウェア開発者)が過去の経験に基づいて、チーム開発におけるアンチパタンや実践的なアドバイスについて書かれた本。
本書で最も強調されていることを要約すると
ソフトウェア開発はチームスポーツであり、チームで作業する際に大事なこと3つ。
- 謙虚(Humility)
- 尊敬(Respect)
- 信頼(Trust)
※これを「HRTの原則」と名付けている。
あらゆる人間関係の衝突は、この3つどれかの欠如によるものである。
HRTを仕事で使い続ければ、社会的な衝突や官僚的で本質的でない仕事(無駄な会議とか)、人間ドラマに時間を取られず、本来の仕事(ソフトウェアを届けること)に集中でき、結果的に一番効率的で生産性が上がる。
ということを、著者たちの過去の開発エピソードを交えて述べているのだが、開発あるある話が出るたびに、自分の過去の経験がフラッシュバックされ、いったん文章を読むのを止め、空中を見上げ、己に降りかかった過去の出来事が走馬灯のように思いおこされてしまい、200 ページもない本なのだが、読むのに結構時間がかかってしまった。
印象に残った話
謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)どれも大事すぎ、偉そうな奴にならないよう気をつけよう。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者:Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)